こんにちは、色吹です。
猫が大好きな児童書作家です。
みなさんは、テンプレってどう思ってますか?
わたしは、テンプレって、世界観やキャラクターなどをたくさん説明をしなくても、作品の内容をよりわかりやすく、クオリティをあげてくれる大事な要素だと、思っています。
なので、ぜひ、活用してほしくて、記事にしました!
わたしは2017年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながら小説を書き始めました。
『小説家になろう』で小説投稿を始め、結果、3年後の、2020年、児童書で書籍化しています。
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テンプレは、小説の共通言語
ファンタジーを書きたい超初心者さんは、
小説のテンプレを使って、短編ファンタジーを書く方法もあるよ!
という記事をあげていたのですが、
【超初心者】ファンタジーを書く早すぎる『3つの理由』と『1つの解決策』【web小説】
わたし自身、テンプレってあんまり良いイメージがなかったんです。
だって、『テンプレ』を使うと、自分の色がなくなると思ってたましたからね!
結論ですが、自分の色は無くなりません。
理由は、テンプレは、作者と読者をつなぐ、共通言語だからです
テンプレ=イメージ
テンプレの意味
テンプレというのは、この状況だと、こうなる話。
というものだと、わたしはイメージしています。
例えば、タイトルに『悪役令嬢』『溺愛される』とあったら、どんなストーリーを想像しますか?
わたしならですが、
・乙女ゲームに転生した女性主人公
・冷徹極まりない悪役令嬢に転生
・最後が死ぬエンドを回避したい
・奔走するなかで、逆ハーレムになる
・敵対していた王子に溺愛される
などが、ほわあわん! とでてきます。
みなさんだと、いかがですか?
テンプレは、麻婆豆腐の素
わたしはテンプレを『麻婆豆腐の素』と思っています。
理由は、木綿豆腐で作ろうとも、絹豆腐で作ろうとも、ひき肉を豚肉にしたって、鶏ひき肉にしたって、結果は『麻婆豆腐』になるってところ!
ここが、テンプレの魅力であり、大事な部分だと、わたしは思っています。
作品の土台を説明しなくても、テンプレを出すだけで、読者さんと情報共有ができるんです。小説は、情報共有が大切です。
共感してもらえる設定や、キャラクターがいて、初めて読者さんは楽しく小説を読んでくれます。
それを1〜10まで説明しなくても理解してもらえる、というのが、テンプレの素晴らしいところ!
仮に、ここから個性を出すのであれば、
・キャラクターを癖のあるキャラにする
⇨50代のおじさん、90歳のおばあちゃん、あるいは少年だけど実は500歳、幼女だけど怪力、などなど
・世界観に『特別』をプラス
⇨実は現世と繋がるドアがある、通貨はなく『善行の数』で生活している世界、男性しかいない世界、などなど
わたしがよくやるのは、ジャンル掛け算です。
異世界 × 悪役令嬢 × (ここに何を入れるか)
例えば、ホラー、SF、ミステリー、恋愛と入れ替えていくだけで、話の広がり方が変わってくると思います。
もちろん、ぜんぜん違う要素でもかまいません。「ドラゴン」「ロボット」「料理」でもいいです。
ただ、ここで気をつけなければならないのが、麻婆豆腐じゃないものを作っちゃいけない。ってところ。
ちょっとママンとの掛け合いにしてみましたw
『麻婆豆腐』が大好きな、わたしの1日です。
1日中、麻婆豆腐が楽しみだったわたし。
わくわくしながら、学校から帰ってきました!
キッチンから、麻婆のおいしそうな匂いがしています。
夕食の時間、ママンが出してきたものが、
『唐揚げの麻婆餡かけ』どーん!!!
どう思いますか?
コレジャナイ感、ありませんか?
「これだったら、麻婆豆腐と唐揚げで分けて欲しかった!」
と思いませんか?
きっと、麻婆ナスなら、最悪妥協できたかもしれません。
でも、『唐揚げの麻婆餡かけ』は、おいしいけど、コレジャナイ!!!!
なので、テンプレでも、お約束を守らないと、読者さんは『コレジャナイ感』を抱いてしまい、読んでくれないことがあります。そこだけは注意です。
(例えば、逆ハーレムもののように男性がいっぱい出てきたのに、誰もヒロインを好きにならない。とか、巨乳な女の子を出したのに、ぜんぜん男主人公とからみがない。とか………)
わたしは『コレジャナイ感』でテンプレを使ってしまい、厳しい感想をいただきました……
極論、小説はイメージの塊
「ラーメン」とひと口に言っても、人によっては二郎系を思い浮かべる人もいるし、澄んだスープのラーメンを思い出す方もいます。
だからこそ、説明のいらないテーマや、設定、世界観がある『テンプレ』を使うことが、とっても便利なんだよ!って思うわけです。
もちろん、最初から上手に設定を練って、世界観を構築し、表現ができる作者さんも多くいると思います。
しかしながら、ストーリーが進むにつれて、設定が噛み合わなくなり、筆が止まってしまった作者さんも多くいると思います。それがすごく苦しい時間なのも、わたしは体験済みなので、よくわかります。
わたしはですが、せっかく“書くもの”さえあればどこでもできる趣味なので、楽しんでほしいな! と、いつも思っています。
苦しんで、書けなくて新しい作品を書いて、消して、書いて、消してとしているのなら、一度くらいは『テンプレ』で書くことをオススメしたーい!
やっぱり、最後まで、書き切って欲しい。できれば、楽しんで書き切って欲しい。という気持ちがあるからです。書き切って、初めて、小説だと思うからです。
ぜひ、便利な『テンプレ』を使って、楽しく書き切る練習をしてみてもいいのでは? と思っちゃったわけです。
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