こんにちは、色吹です。
猫が大好きな児童書作家です。
「小説の書き方の本」の勉強法、知りたくないですか?
特にWEB小説で使える本のご紹介と、わたしが実践している本の学び方をお伝えしますよ!
ポイントは3つ。
・読む
・書く
・実践する
では、詳しく解説していきます。
わたしは2017年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながら小説を書き始めました。
『小説家になろう』で投稿を始め、結果、3年後の、2020年、児童書で書籍化しています。
ベランダの秘密基地 〜しゃべる猫と、家族のカタチ〜 [ 木村 色吹 ]
価格:1,100円
(2022/1/18 10:26時点)
読む
まずは、オススメの書籍を紹介
もしお手元にあったら、一緒に見ながら、記事を読んで欲しいです
「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方
「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 心を奪って釘づけにする物語の書き方 [ カール・イグレシアス ] 価格:2,640円 |
この本がなければ、わたしは書籍化していなかったと思います。
それほどに、小説を面白くするための構成や、ストーリーの流し方、キャラの意味について詳しく書かれています。
特に、ハリウッド映画が好きなわたしにぴったりでした。
そこから、三幕構成の流れはもちろん、この本があって、初めてプロットを作ることができました。
ハリウッド映画が好きな方は、おすすめの書籍です!
「書き出し」で釣りあげろ 1ページ目から読者の心を掴み、決して逃がさない小説の書き方
「書き出し」で釣りあげろ 1ページ目から読者の心を掴み、決して逃さない小説の書き方 [ レス・エジャートン ] 価格:2,200円 |
わたしはTwitterで先行読者抽選に当選しまして、先行で読ませていただきました。
が、めっちゃ勉強になりました。
というのも、わたし自身、『冒頭がよければ、全て良し』の考え方をしております。
書籍化した『ベランダの秘密基地』も、冒頭4000文字が良かったから、書籍化したと思ってます。
『ベランダの秘密基地』ですが、この冒頭は、それほど意識をして決めた冒頭ではありませんでした。
しかし、本を読んでから自作品の冒頭を分解したとき、「どうして、釣りあげることができたのか」を理解することができました。
間違いなく、小説の理解が深まった1冊です
本の読み方
と思っている方も多いと思います。
が、正直、読んだだけで終わっていませんか?
わたし、昔はそうでしたね。
読んだだけで、『わかったつもり』で書いていたのです……!(恥ずかしい)
だから、実践してみても、うまくできなかったんです。
そこで、より自分の作品に学びを落とし込めるよう、勉強方法を変えたてみたわけです。
それでは、せっかくなので、最近発売された、「書き出し」で釣りあげろの本を例に進んでいきたいと思います。
(もちろん、なくてもわかるように説明していきます。が、ある方が、ちょっとわかりやすい感じに記事がまとまってしまったこと、ご了承ください)
小説の書き方本は、『順序よく例が書かれた取扱説明書』だと思うこと。
ではでは、こう言われたら、どう思います?
ってなるときも、もちろんあると思うんですよ。
でも、『取扱説明書』ならどうでしょう?
取扱説明書は、エラーが出たり、何かわからないことが出てきたら見る資料になります。
こういったHOWTO本も、かいつまんで読んでいいと、わたしは思っています。
それこそ、(知ってるけど、書いてあるし、読んでおくか……)ぐらいなら、飛ばして進んだ方が、時間が有意義に使えるとわたしは思います。
あくまで実践するための本なので、わたしは実践に時間を割く方がいいな、という考えからです。
例えば、「書き出し」で釣りあげろでは、第1章が『ストーリー構成とシーン』について詳しく書いてあります。
ですが、それよりも第2章の小出しにある、『よくなると思えた書き出しがうまくいかなくなるのはなぜか』が気になれば、それを先に読んでもいいと思います。
上記にも書きましたが、こういったHOWTO本は、『順序よく例が書かれた取扱説明書』であることを忘れないでください。
なので、前の章をしっかり理解していないと、2章を読んでも言わんとしていることがわからない、ということがあるかもしれません。
でも、ここが大事!
内容がうまく頭に入らない⇨理解できていなかった部分があるという『証明』になります。
それなら、前の章を読まないといけないな。という読む判断がしやすいです。
誰かに教えてもらっているわけでもないので、「わたし、シッタカしてたー」と思いながらページを戻ればいいだけ。
結構、よくないです?
それなら、順当に読んでいくのが無難かもしれません。ちなみにわたしは、次章が気になってソワソワしながら順当に読むタイプです。
と思いましたよね?
では、なぜ、気になったところから読むことをオススメしたのか。
それは、その本を楽しみながら理解してほしいからです。
わたし、思うんです。興味を持ったことって、頭を使うと思いませんか?
その箇所を、より理解したいから意識して読もうとすると思うんですよ。
でも、時間がないからと、頭からサラーっと読み終わらせてしまってる方もいるのでは?と。
これは実体験です。読んでわかった気になっていた、過去のわたしのことですね!
そんなことするなら、読み込みたいところを、先にしっかり読んだ方が、本もあなたもwin-winだと思うのですが、いかがでしょう??
読みながらマーカーを引く
ここでマーカーの意味は、次の工程の、『書く』ことをするためです。
ただ、大体の人は、次の書く工程(まとめる)は面倒なので、このマーカーを引くことを大事にしてほしいです!
何に引けばいいの?
ノートをまとめることを前提に引いていくと、主要なポイントに引いていくのが、まとめやすそうですね。
ですが、わたしは少ーし、ちがいます。
わたしがマーカーを引く場所は、『キュン💓としたフレーズ』です。
読んだときに、「うわーすごい!」とか「あーなんか刺さるわー」という、惹かれた文章ということです。
マーカーポイントを深堀り
マーカーを引いた理由は、『きゅん💓』以外に、なんでしょうか?
例えばわたしは、「書き出し」で釣りあげろのP16で、『何が受け入れられるのかを理解』にマーカーがあります。
引いた理由は、
・書き手ではなく、読み手の立場になって自分が作品にちゃんと向き合えているか。
・読み手にとって、求めているものはどんなものなのか、意識できているか。
という、自分に問いかけをするために、マーカーを引いています。
マーカーを引くのって、「大事だろうから、引てみた」ぐらいの感覚だと思うんです。
もちろんそれでもいいのですが、より理解するためには、「どうして?」を増やしていくのをオススメしたい!
「どうして」このフレーズが気になったのか?
「どうして」このフレーズを覚えておこうと思ったのか?
読みながら「どうして」を増やしていくことで、読書の質もあがりますし、より自作品に必要な情報が浮き出てくると思います。
無意識に自分が意識して書いていたことを確認できたり、ナーナーにしていた問題が出てくることも、もちろんあります。
自作品を見てみませんか?
例えば、「書き出し」で釣りあげろの第8章は、「はじまりの文章で心をとらえる」とあります。
P206からは、冒頭1行の本質であったり、物語の根底は冒頭にある理由であったり、P208からは、実際の冒頭が例として出てきます。
これらを読んだときに、きっと思うはず!
ここで思ったのなら、読み返してみましょーよー!
わたしは、もちろん、すぐに読み返します!!!
だって、『説明書』ですから、止まったっていいんです。
見直したときに自分が意図せず、「書き出し」で釣りあげろにあったことをしていました!!!
できていたところは、対比です。
『激変した夏休み』に対し、『少しだけ大人になった』というフレーズが。
「なぜ、激変したのに、少ししか大人にならなかったのだろう?」というところが、ひとつの引っかかりになったのでは? とわたしは読み取りました。
意図してなかったんですけどね……
ビギナーズラック、みたいなものですが、どうして冒頭で引っかけられたのか、の理由がわかったことは、次の小説を書くときの強い理解につながります!
自作品はいかがでしたか? できていたところ、もしくは、まだ練り足りないところなどありましたでしょうか?
この発見が大切だと、わたしはいつも思っています。
自分の作品の理解はもちろん、小説の仕組みがわかることで、より読者の方に楽しんでいただける作品づくりができるからです。
ここで大事なのは、できていたこと!
できていたことは、長所なので、大事にしていきましょう!
わたしは自分で自分を褒めるのが大好きです。
それに、できないことを埋めるより、できていることを伸ばす方が早いですし、それが作品の個性になり、作品の強みにもなります。
決して、減点法で読まないでください。
あれもできてなかった。これもできてなかった。
ではなく、
ここができていた!ここもできていた!ですよー。
ということもありますよね。
では、今から実践できそうな表現方法や、見直し方、書き方はありませんでしたか?
もう一度、マーカーを見てみてください。
どうして、そこにマーカーを引きましたか?
どうして、その文章がキュン!としましたか?
キュン💓としたフレーズから、イメージを膨らませて、書けそうな方法で、すぐに書き直してみましょーよー。
気づいたことをすぐに生かさないのはもったいない!
ましてや、web小説の強みは、何度も直せることです。どんどん直してみましょう!
書く
マーカーを引いた箇所を自分の言葉でまとめたことを書いていきます。
ただ、これは、けっこうめんどくさいですよね。
でも、自分の言葉でまとめる、というのが、わたしは大切だと思っています。
身になるのが早い、と、わたしは思っています。
理由としては、『書く』という行為をしたから、だと思っています。
ご存知の通り、わたしはそれほど頭がよくないです。
なので、「この表現の意味は、こう解釈したらいいだ!」なんて、読んですぐには理解できません………
文字を書きながら、考えをまとめることで、理解が深まり、実践で生かせるようになった。てことです。たぶん。
ちなみに、わたしはA5の方眼紙ノートに、消せるペンで手書きで書いていますが、もちろん、パソコンでも問題ないです。
あとで簡単に見返せる場所に置けることが大切。
まとめたものは、よく眺めていると、気づきが出てくることも多いです。
あ、わたしが手書きする理由ですが、思ったことを横に書いておける、追加で書き込めるから、という、それだけの理由です。
⏫こんな感じのノートをわたしは作っています⏫
ちなみに、学生時代のわたしは、黒板を写せばオーケーと思っていた人です。
学生時代にこれができていたら、もう少し、勉強がはかどったんじゃないかしらね………
それこそマーカーも、極端じゃなく教科書の文字全部に引いてたんじゃないじゃないかしら? どこが大事とか、よくわからなくて……
だからこそ、わたしは「キュン!」としたところに引くのを大事にしてます。
極論、感覚で線を引いてね!といっていることになりますが、でも、その感覚的な『なんか大事だな』ってことは、今わからなくても、あとから本当の理由がわかったりします。
だからこそ、心に引っかかった文章は、マーカーを引くなり、しっかりメモするなりしておくのが吉。
基本的に、人間は忘れる生き物ですから。覚えたつもりでも、覚えてないなんて、よくあるよくある。(わたしだけか?)
それに、まとめていると、ふと思いつくことも多いです。
「あ、あの作品の書き出し、この場面から始めたらいいかも!」とかって。
まとめる文章を考えるときに、きっと頭の片隅で『自作品ならこのことかな』などと対比しているからだと思うんですが、こういう気づきや、思いつきって、すごく気持ちがいい!!!
この著書で✨一番重要✨なことを伝えておくわね
冒頭っていうと、作品の本当の1行目、ですよね。
web小説はどうですか?
各話の一行目が、毎回冒頭になります、よね。よね?
実は、書き出しで釣りあげることは、繰り返しなんですよ!
だからこそ、「書き出し」はとっても重要なのがわかりますよね!
では、ノートができれば、あとは、実践のみ!
実践していく
小説を書けばいいだけです。
やっぱり、理解したことを使って、生かして、考えながら書くことが、成長の第一歩!
とはいえ、読み込んで、書いて、投稿して……
ってこと、ありますよね……
でも、書き出しだけでみると、1万文字程度だと思うので、知り合いに読んでもらいやすい文量かなって思います。
公募の10万文字読んで!よりは、現実的ですよね。
なので、実際に読んでもらって、よかったところと、わかりづらかったとこを聞いて、ブラッシュアップしていくのが一番理解が早いですし、成長もしやすいと思います。
という方もいるかと。
わたしも書き始めた頃はぜんぜんいませんでした。今は信頼できる方がいますが、それでも少数です。
それこそ、書き始めの頃、とっても悩んで、『Twitterで感想いいます』っていう人に頼んだこともありました。
具体的な話はされませんし、実際、さらっと読んだだけなのがわかりますし、趣味に合わなかったらめちゃくちゃ言われますし、なにより書いている側の気持ちを汲んでくれないのがキツかった……
「読者なんだから、当たり前だろ?」って思うかもしれないですが、だからといって、その人の書いてきた時間を、積み上げたものを、ざっぱり否定することは、許されませんよ!許されませんよ!(大事なことなので)
なので、書き手のわたしが、あなたの小説の素敵なところを解説しようと、ココナラしてみました。
むしろ、わたしが当時欲しかったです………
わたしが、あなたの作品の、冒頭からの1万文字を読んで、「素敵なところ」「もっと伸びしろあるところ」をお伝えする商品です。1月限定です。(気まぐれなので、すぐにやめるかもしれません。なので、気になる方はお早めに)
はっきりいいますが、「本を読んだら小説が上手く書けるようになる」わけじゃありません。
お高い一眼レフカメラを買ったからって、素晴らしい写真が撮れないのといっしょです。
本を何度も読んで、イメージして、書いて、直して、書いて、直して……を繰り返して、小説はうまくなっていくと、わたしは思っています。
しっかりと自作品と向き合い、たくさん実践していくことが、楽しんでもらえる小説を書く第一歩!
わたしも日々努力と勉強を忘れずに小説を書いていきたいと、常々思っています。
学びを忘れずに、書いていきたいと思う冬。大寒。
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