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【初心者】WEB小説ブラバ回避術〜2つのポイントで回避可能です!

この記事では、ブラバ回避術(わたしなりの)をお伝えします!

ポイントは、2つ。
『見た目』と『引き』です。

あくまでWEB小説のことですが、公募でも綺麗な原稿の方が読みやすかったりもしますので、ぜひ、レイアウト、気にして欲しくて記事にしました!

こんにちは、色吹です。猫が大好きな児童書作家です。
わたしは2017年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながらWEB小説を書き始めました。
『小説家になろう』で書き始め、結果、3年後の、2020年、児童書で書籍化しています

ベランダの秘密基地 〜しゃべる猫と、家族のカタチ〜 [ 木村 色吹 ]

目次

WEB小説の“見た目”とは?

まずは、WEB小説の仕組みから

もう書き始めている人はわかると思いますし、読んでいる人もわかるかもしれませんが、一応、書きますと……
WEB小説の1話は、1,000文字〜4,000文字ぐらいで更新されていることが多いかな、と思っています。
もちろん、1万文字のかたもいらっしゃるし、それはそれぞれ!

平均は3,000文字ぐらい? ちなみにわたしは、1話完結ものなら、2,000文字以内
連載だと、2,000文字〜4,000文字を意識しています。

結構、文字数、気にする方多いんですが、わたしは作品の重さで文字数は変わっていいと思っています。
ストーリーの長さで、どうしてもこの話と次を区別させたいから、900文字で1話となることも、もちろんあります。

ただ、読んでもらいたい読者の方、をイメージして欲しいです。
通勤時間やお昼休みに手軽に読んでもらいたい! と考えたなら、2,000文字ぐらいがベストになるでしょうし、夜寝る前にじっくりと読んで欲しいなら、4,000文字でも足りないかもしれません。

WEB小説は、読者層がけっこうクッキリハッキリしているので、そのあたりを意識するだけでも、ブラバが減ると思います! わたしはですけども。

小説は接客業

お客さんは自分の鏡。なんて言いますけど、WEB小説もほんとそれ!
ちゃんと読みやすいように改行などをするだけで、ぜんぜん違います。
ちなみに、WEB小説の大きなルールは……

  • セリフと地の文はあける
  • 地の文でも、場面転換がある場合は、1行あける
  • 1行を長く書かない

こんな感じでしょうか。
横書きで読んでもらう前提ですが、横って視野が広いじゃないですか。
なので、いっぺんに目に入る文字数って結構あって。だけど、端から端まで文字があるのは、読みきれないんですね。
映画の字幕をイメージしてほしいです。あのぐらいの文字数がけっこう理想だったりします。
バッ!て見て、ガッ!って読めるぐらいの文量って感じです。

これが本当にササっと読んで欲しい方を対象に書かれるなら、なるだけ短い言葉で、簡単に表現する方が望ましいでしょうし、逆にゆっくり読んで欲しいのであれば、1行の文字数を増やしても問題ないかもしれませんよね。

WEB小説はレイアウトが大事

けっこう、気にしてない人多いです。

ぜひ、気にしてください。
今は検索の時代です。レイアウトがおかしいサイトや、見づらいサイトをみなさん、使いますか?
使わないですよね? ブラバしますよね?? それですよ。ここなんですよ。

小説なんだから、 話が面白ければいいんだよ!

わかります。わたしもそう思ってました!
でも、まずは、読まれなければ、面白いと思っていただけないことを思い出してください。

読めばわかる。これは作者側の傲慢じゃないかと、わたしは思うよ。ほんと。昔の自分を殴りたい!!!!
あくまで作品を作る側は、時間を割いて読んでいただく側ってことを意識しないといけないんじゃないかと。
貴重な寝る前の時間を自分の作品に割いてもらうために、レイアウトを整え、読みやすくするのは誰でもできることです。

面白い話を常に書ければいいですが、難しいのなら、まずは読みやすい環境を整えることをしてみても、いいと思います。
例えば、家庭のお惣菜をメインにした料理屋が近所に2店、あったとします。

  • 味はおいしいけれど、物で雑然として、衛生感が薄く、店主が常に叫ぶお店。
  • 味は普通だけど、座り心地のいい椅子や朗らかな店員さんがいるお店。

どちらに通いたいでしょう?

小説だと、「味はおいしいけれど〜」、の方が個性的でお客が呼べそうですが、わたしを含め、だいたいの人がそんな小説、なかなか書けません。フツーに楽しいぐらいの小説のはず、です。(書けてる方はとっくに作家になっているでしょうし……)

じゃあ、味が普通のわたしたちはどこで勝負するか?
小手先かもしれませんが、読みやすいように文字列を整えたり、行間を開けたり、と、少しでも最後まで読んでもらえるように整えていくことが必要になると、わたしは思います。

“勘違いしてほしくないこと”

それは、読者の感想に惑わされないこと!
無料だからこそ、いろんな方が読んでくれます。そして、いろんな感想をいただくことができます。
その中には、けっこう強い口調で『ここがこーなっていないからダメだ』『ここがこーだからつまらない』『このキャラをもっとこーして欲しい』なんてことを書かれることがあります。

その言葉をいただいて「たしかに!」と思うところがあれば、感想を生かしてもいいですが、振り回されることだけはないように!!!
そういう強い言葉を使い人は、自分が思う小説にしたい人です。
作者はあなたです。いくら読んでくれている読者だからとはいえ、感想の内容をすべて叶える必要は、全くありません。

繰り返します。感想は感想でしかないってことです。あなたの作品は、あなたしか書けません。あなたの好きなように、大事に育てていきましょう!

では、見た目が整ったら、もうひとつ、手を加えて見ましょうか。

『引き』心がけているけど?

ビンチ・対立・困難

わたし、少年マンガ大好きなんですけど、週間少年ジャンプとかでもいいです、どこでもいいので、1話見て欲しいのですが……

ピンチ対立困難が、入っているんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか?

常に主人公は、ピンチじゃなきゃいけない。ってハリウッドの脚本術に書いてありました。

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 心を奪って釘づけにする物語の書き方 [ カール・イグレシアス ]

さらに、主人公と対立するもの(ヒロインでもいいですし、敵でもいいです)があるからこそ、ストーリーの展開が広がるものです。
例えば、スローライフ系であっても、清潔な水が手に入らないなどの“困難”があるからこそ、それを乗り越えようとする過程に、面白さがあると思います。いろんなキャラたちとの掛け合いも楽しめる作品になりますよね!
今人気の、ゆったりとしたご飯ものストーリーでも、ご飯にまつわるヒューマンドラマがあるはずです。カフェ的なお話なら、カフェのお客がピンチを運んでくることもあると思います。それを解決していくなかに、さまざまな対立が起こることもあるでしょう……

ということで!

ピンチ、対立、困難、を、1話、1話にかならず散りばめるように、意識する

これだけで、『引き』になると思いますの、わたし!
わたしは毎話意識しています。これを少し意識するだけで、1話のなかのストーリーで山と谷ができます。
キャラの感情や思惑もイメージしやすくなり、読んでくれている方も、引き込まれやすいのでは? と思っております。

順序ではなく、場面

読むときに思うのは、出来事を順序よく書いている小説です。
朝起きて、ご飯を食べて、学校に行ったらヒロインに会って、授業が始まる、のような流れですね。
こう書いてしまうと、せっかくの対立や困難が後回しになることがあります。

というのも、『お昼休みに対立するライバルが現れる』とした場合、順序よく書いていくと、2話にまたがる可能性がWEB小説の文字数なら少なからず出てきます。
ヒロインの容姿を描く地の文や、主人公の内面を描く描写を考えると、結構文字数、使うんじゃないかな、って思うので。

でも、読者さんが求めているのって、『これから、どんな話になるのか』ってところだと思うんですよ。
そう思ったとき、ライバルと争いながらラブコメしていく、という情報は早めに出したほうが、読者さんのワクワクは高まるんじゃないかと!

なので、もし朝からの描写を入れたいのなら、先にライバルが現れるところから書くのもいいんじゃないかと!
場面を切り取り、貼り付けしながら、危機や対立を作っていく方法もあるってことですよ。

けっこうね、初心者さんの小説を読むと、「主人公がこう過ごしているから」って、そのまま書いている人が多い印象があります。時間軸で進むのは間違いじゃないです。でも、場面を見直して欲しいなって、いつも思っています。

  • 朝ごはんを食べる描写が必要な理由
  • 学校へ登校する描写が必要な理由
  • 下駄箱で靴を履き替える描写が必要な理由
  • 教室に入って、授業を受ける描写が必要な理由 などなどなど……

理由がないものは、読者さんはあまり読みたくない箇所になることが多いので、もし小説を直す機会があるなら、そのあたり、見直すだけで、ぐっと小説の質が高まるんじゃないかと、わたしは思っています。

わたしも常に、場面の必要性を考えて書いています。
どうしてこの描写が必要なのか、どうしてこのセリフを言ったのかなどなど。これは全て伏線にもなるからです。

例えばセリフですが、わたしなりにキャラのバックボーンを含めて、セリフを書いています。よく言うセリフも、このキャラにはこういう意味があるぞ、っていう感じ。
で、あとからここぞというときに、そのセリフの意味を回収すると、しっかりと伏線になるってわけです。

ここは伏線だからこうしよう! の方がいいのかもしれませんが、わたしはポロポロ落としていって、あとからゆっくり拾っていくタイプみたいです。

小説も、第一印象

人は『第一印象で決まる』と言いますが、実は小説にもあったりします。
文章の読みやすさを直すのも大事ですが、まずは、見た目のレイアウトに気を配ってみるのも、読者を離さないポイントになると、わたしは思います。
レイアウトは読まないでも直せるところは直せますから、ぜひ、今から1話と最新話、直してみてください。
(実は、WEB小説って、最新話を読んでから、1話にいく傾向が少なからずあるからです……!)

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この記事を書いた人

作家名:木村 色吹(きむら いぶき)2017年から小説家になろうと決意し、WEB小説を書き始める。2020年、10万文字作品3作品目で、書籍化。タイトル『ベランダの秘密基地〜しゃべる猫と、家族のカタチ〜』児童書として、KADOKAWAさまより出版

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