わたしは、『ベランダの秘密基地』を書いたあと、書けない状況がありました。
この記事を読んでいる人は、きっと、書きたいけど書けない何かがあるのだと思います。
ここで、小説が書けない理由を具体的に深堀りしてみませんか?
まずは、わたしがよくやるスランプ解決法から!
こんにちは、色吹です。猫が大好きな児童書作家です。わたしは2017年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながらWEB小説を書き始めました。
『小説家になろう』で書き始め、結果、3年後の、2020年、児童書で書籍化しています。
スランプ脱出&解決法
時間を空ける
全く書かない時間を作るのも、一つの手ですよね。
小説から離れ、他の趣味をしてみるのもいいですね!
思考が一旦離れることで、整理され、解決することもあります。
書けない理由が、ストーリーなのか、キャラクターなのか、設定なのか、離れてみないとわからないことがありますし。
わたしは結構、離れるタイプだと思います。
書きたくなるまで、書きません。
理由は、書きたくないと本能で思っている場合、小説の設定やキャラクターが固まっていないことが多いからです。
なので、徹底的に妄想してこねくりまわして、設定を書き出して、悩んで悩み抜いて、あー書きたい!って思ってから書くようにしています。これだけで結構、書く気力が持続します。
インプットをする
創作って、出してばかりだと、空っぽになっちゃうって知ってました?
小説、アニメ、漫画、映画、ミュージカル、演劇、美術館、なんでもいいので、作品を見ると、刺激になります!
不思議ですよね。アウトプットをし続けると、創作できなくなるんです。
わたし、過去にイメージを実行する仕事をしていたんですが、その頃は一切創作ができませんでした。
常にアウトプットを繰り返すばかりの仕事だったので、余計だったのだと思います。
なので今は、何にも出てこない! って思ったときは、積極的にインプットするようにしています。
わたしは映画を見ることが多いんですが、ストーリー構成やキャラクターの描き方、演出であったり、監督の意図などがイメージできると、自作品に使えますし、作品のイメージが膨らんでくれます。
詰まったときこそ、いろんな作品を読んだり見たりするチャンスです。
吸収するタイミングなので、いろんなことが学べると思いますよ。
長編の続きを書くためのにしておくこと
- 中途半端な出だし(続きがわかる程度の)でおわらせておく
- 次の展開を箇条書きにして残しておく
- 連載している作品なら、次話の冒頭を1行でいいから書いておく
これをしておくだけで、続きが書きやすいですよ!(わたしの経験ですけど)
わたしは、きれいなところで終わってしまっていると、書く熱量が冷めてしまって、書きだすまでがいつも大変で。
もし、書きだすまでに時間がかかりやすい人は試してみて欲しいです!
では、せっかくなので、よくある書けない理由についても踏み込んでみようと思います!
小説を書けない理由 4選
- 時間がない
- ネタが浮かばない
- 書き続けるモチベーションが消えた
- 新しいネタを思いついた!
これを深掘りしていってみようかな……
時間がない問題
けっこう、これは社会人でも学生でもあるあるな問題だと思うのですが……
では、時間がない理由として、
- 仕事(学業)が忙しい
- 別な趣味に時間が取られている
- 生活習慣が変わって、執筆時間が取れない
- 彼女(彼氏)ができて、執筆時間が取れない
……なんてことが、あげられるかもしれません。
そもそもですが、なぜ、小説を書こうと思いましたか?
例えばですが……
- 小説家(書籍化作家)になりたいから
- 広告収入を得るため
- 時間があったので書きはじめた
- ラノベを読んで楽しいから書きはじめた
- 自分でも書けると思ったから書きはじめた
1と2は、小説を書いた先に『目的』がありますが、3〜5の理由は『動機』になると思います。
なので、こうなることもあり得ますよね。
- 目的は、小説家
- 目的は、お金
- 時間がなくなったから、書かない
- 書くのが楽しくないから、書かない
- 自分じゃ書けない
趣味は楽しく! が、わたしのモットーです。
なので、赤字の状況になら、一回お休みして、また書きたくなったら再開したらいいのではと、わたしは思います。
ただ、1や2の場合は、時間を作る努力を多少なりとも、しなくちゃいけないかもですね。
どこで時間を作れるか、1日の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか?
「朝の時間」「通勤時間」「お昼休み」「夕食後」「お風呂の時間」「寝る前」「お休みの日」……
そんな隙間時間なんて全くない!
そんな方ももちろんいらっしゃると思います……!
『WEB小説サイト』で小説を書くのをオススメしたい!
理由は簡単。スマホで書けるから!
おすすめサイト『カクヨム』『アルファポリス』
カクヨム
・執筆画面の「保存」を押しても、画面が閉じず、引き続き書き続けることができる。
・「保存」を押しておけば、スマホからパソコンからと、続けて書くことが可能。
・公開前にURLを取得し、自分以外の人に読んでもらうことができる。
アルファポリス
・アルファポリスのアプリがあり、執筆や小説の管理ができる。
・投稿インセンティブ(広告収入)の確認がしやすい。
・24hポイントが1500ポイントを超えると、出版申請をすることができる。
どちらのサイトも広告収入があるのがGOODなポイント!
(わたしはアルファポリスさんでPVを貯めさせていただき、そのポイントで資料本を買わせていただいております。本当にありがたいです……!)
最近はネット公開しているものでも、公募に応募できるところがたくさんあります。
※公募によって細かな規約がありますので、そこは応募要項をしっかり読んでくださいね!
さらに連載投稿もしていけば、読者からの反応もみることができるので、書き続けるモチベーションを保ったり、作品のリライトをする際にも参考になりますよね。
パソコンでなければ書けない時代ではありません。スマホがあれば書ける時代です。パソコンにまとまって向かう時間がないなら、スマホで書き溜める方法もあります。
大昔ならUSBに入れて……とかありましたが、今はアプリやサイト管理ができます。書く場所に囚われなければ、トイレの中や、お風呂でも書けます。わたしはトイレでネタを練り、お風呂で推敲をしてます。
ネタが浮かばない
- 新作のネタが浮かばない
- 連載している話のネタが浮かばない
これもよくあるんじゃないかと。
新作のネタが浮かばない
わたしも新作のネタが浮かばなくて苦労することはたくさんあります。
星新一先生が短編を書く際に、いろんな単語を書いた紙を引き、そこから話を考える。という方法をされていたと聞いたことがあります。
みなさんはどんなことしてますか?
わたしも、いろんな単語を組み合わせてみたり、それこそ、流行りを探して取り入れてみたりと考えたりしています。
ただここで大事にしたいのが、自分の『好きなもの』を忘れないこと!!!!
好きなものを『絶対に』入れること!!!
わたしの場合は「猫ちゃん」だったり、それこそ「個人的な萌」や「エモ」のポイントを組み合わせたり、などです。
「これから小説で何を伝え、読んだ人に何を思ってもらいたいのか」そして、「わたしの好きをどうすればうまく伝えられるのか」を考えて、ネタを考えます。
ただ、1人のネタだしだと限界があるので、信頼できる仲間に相談するのもいいと思います!
相談する人として、ふさわしくない人の特徴
・揚げ足を取る勢いで『否定』する
・ネタパクしそうな信用度の人
初心者の人、マジで気をつけて。
ネットの世界にはいろんな人がいます。わたしもそうですが、年齢だけを重ねて大人になれない人もたくさんいるのです……!
全否定する人って、一定数います。
わたしはどっかでガチギレするので、ぜんぜん問題ないですが、初心者さんなら筆を折るかもしれません……!
そんな1人の声に惑わされないで! と思いますが、はっきり言われると、そうなのかなって思って、傷つきます。わかります。わたしもあります!
仮にその人が100%正しくても、離れてください。
意見として聞きづらいものは、聞かなくていいです。相談相手がその人以外いない? なら、そこで勉強せず、別な人を探しましょう。もし友人関係だ、というのなら、小説の相談はしないほうがいいと、わたしは思います。
書くモチベーション下げる人が近くにいるの、ダメ絶対!!!!
ネタは一番パクりやすい。
トレパクで流行っている界隈もありますが、小説の世界でもパクられたって騒ぎがけっこうあったりします。
しかしながら、ネタをパクる人はパクります。だってネタですから。文章じゃないですから。
信用できる方だと『このネタはあなたのネタだから、こちらはそういう話は書きません。スクショ撮っておいてください』ぐらい言ってくれます。そんぐらい信用できる人がいいです。
連載している話のネタが浮かばない
そんなあなたはプロットを書いて!!!!
プロットなんて、めんどくさい……
では、続きを書けるかどうかの確認ポイント!
- ログラインを書いてみる
- 作品のテーマは?
ログラインとは
脚本術の本によくあるんですけど、内容と魅力を簡潔に伝える要約文のことを指すそうです。
主人公、設定、敵対する存在、主たるエピソードといった重要な要素を、読者に伝えることができます。
謝って過去に送り込まれた10代の少年は、現在の自分が消滅しないために父と母を出会わせて恋に落ちるようにしむけなければならない(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)
「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 P47
失業した超自然現象の研究者たちが、ニューヨークで幽霊の駆除ビジネスを始める(『ゴーストバスターズ』)
例えば書籍化したベランダの秘密基地であれば、『高校1年のさえない少年が、夏休みに、隕石によってしゃべり出した猫たちを通じて、自分の家族のカタチを見つめ直す物語』って感じです。
1行にまとまらない小説を書いているのであれば、それは小説で伝えたい目的が薄れている、かもしれません。
目的は結末への道標になります。今一度、自分の作品が、どんな作品なのか、見直してみてほしいです!
小説のテーマとは
「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 には、物語を構築するための土台と書かれています。
書籍化したベランダの秘密基地のテーマは、『家族のカタチ』でした。
わたしが伝えたかったことを、しゃべる猫たちや、宇宙の使者のカメさんを通して、表現した作品です。
めんどくせーおもしろければ、いいじゃん
それも、間違いありません!
ただ、書き続けられない理由は、目的や伝えたいことが弱かったり、もしくは、あやふやだったりすることがあるからです。
わたしもいくつか筆が止まっている作品があります。
それらの作品は、総じて、テーマが薄かったり、ログラインが書けなかったりしています。
創作は少なからず、自分の心を切り売りするものです。
伝えたいものをしっかり芯に置いておけば、少なからず続きは出てくると、わたしは思っております。
なので、わたしはログラインとテーマを書き出し、見えるところに置いて、小説を書いてます。
書き続けるモチベーションが消えた
- 執筆以外の時間が忙しい
- 読者からの反応が薄い、またはない(WEB小説)
執筆以外の時間が忙しくて、モチベが消えた
「時間がない」につながるところなのですが、書かなければならない理由があるか、ないか、を一度考えてみてほしいです。
わたしは目的がないのなら、小説を無理に書き続ける必要はないと思っています。
なぜなら、小説は読者に楽しんでもらうもの!
自分自身が楽しんで書くことが難しいのであれば、休んでいいと、わたしは思います。
ここに何かの対価が発生するのであれば、やらなければならない理由になりますが、『趣味』の枠なのなら、楽しく続けて欲しいと思います。なので、書くのが止まっても仕方がなし!
仮にWEB小説で書いていて止まってしまっても、無料で書いてるものなので止まってもいいと思っています。
「読んでくれている人がいるのに、筆を止めるなんて……」という言葉も見かけますが、わたしは無料で書いているものに、そこまで気にしなくてもいいのでは?と思っています。
たしかに、書き手の端くれとして、書ききる努力はします!
ですが、どうしても書ききれなかったものは、その作品自体に問題や欠陥があったのだと、わたしは思って、次作品の糧にしています。
※書き切ることができなかった原因をしっかり探してから、次へ!
読者の反応が少なく、モチベが消えた
ありますよね。あります。わかります!!!
努力しても無理なときは無理なのもわかります……!!!
わたしも読まれるタイプの書き手ではないので。
でも、モチベを自分で操作するのであれば、繰り返しになりますが、自分の好きなポイントを入れる。
「いいわぁ」って思うキャラだったり、展開にするだけで、ぜんぜん違います。
キャラクターの次の動作やストーリーが浮かんできて書きやすくなり、結果、反応がなくても書き続けられる!
ただ、これはハートの強さが求められることも。
ここで問題なのが、モチベが上がらない理由として、『ブクマ』『PV』『ポイント』だった場合。
こうなると、『流行ってるネタで書こう』となりがちに。
少しでも読んで欲しいと思いますからね。今じゃなろうは短編しかランキングにないですし。
それは短編の方が評価されやすい状況があるからですね!
確かに、『ブクマ』『PV』『ポイント』は、モチベになるんですよ。
わかりやすいですからね! 読んでもらってるってわかりますしね!
書籍化を目指しているなら、なおさら!!!
ただ、この場合、書く目的が、『小説を書くこと』じゃなくて、『ブクマ・PV・ポイントを取ること』になるんですね。
これだと、本末転倒かな、ってわたしは思ってて。
例えば、上位ランキングを狙うなら、『小説を書くこと』と『ポイントを取ること』を平行して行う必要があります。
別ではなく、“セット”だってこと。厳しい言い方ですが、どちらもできて、初めて上位にいきます。
なので、上位ランキングの方々は、どうして上位なのかの理由があるってことですね。
ポイントが高いから1位なんだ、というのは結果論。
目新しかったり、面白かったり、楽しい小説を書いているから、書籍化したり、ポイントが高いってことですよね。
なので、ブクマやポイントを指標にして小説を書いていくと、周りと似た既視感たっぷりの作品になりがちになる可能性が高くなるんじゃないかと。
結果、読まれない小説になり、モチベが維持できない、っていう負の連鎖になりやすいのかなと、わたしは思っていたりします。
モチベが消える前に、一気に書け論
結構、見かけます。でも、できたら苦労しないですよね。
『短編にすれば、一気に書ける』とかも見かけましたが、そもそも、どうして小説を書きたいか、が、何度も言いますが、ここが、わたしは大事だと思います。
『自分が創り出した世界を絵にできないから、小説を書く』
これは、わたしが書き始めたときの理由です。
何がきっかけでもいいし、何を理由にしてもいいと思います。ストレス発散でも、自分の性癖を満たすためでもぜんぜん問題ないです。
書き続けられる『モチベ燃料』を探す方が、大切だと、わたし、思いますの。
新しいネタを思いついた!
これは、強く言いたい。
完結してから、書きなさい!!!!!
ネタが次々に出てくるのは素晴らしいことです!
が、新しいものにどんどん手を出し、結局完結できないのは、あんまりいただけませんね……
確かに、隣の庭は青いんです。新しいネタは面白そうなんです!
でも、小説は完結して初めて完成するものなので、書き切ることをオススメしたいです。
仮に小説家を目指しているのなら、完結は絶対です。
わたしは10万文字以上の完結作品が少なく、書き切れる体力があることを証明するために書いているところがあります。
WEB小説は履歴書です。
長編小説を完結させる力があるというのは、大きなアドバンテージになります!
新しいネタを練りながら、完結させ、次を書く。というのが、一番いい流れだと思います。
ぜひ、完結を!!!!!
小説を書くことの理由
「小説 スランプ 脱出」とかで検索すると、やり方ばっかりでてきます。
でも、結構してたりすることだと思うんですよ。
なので、原点回帰じゃないですけど、あなたはどうして小説を書くんですか? というところで深掘りしてみました。
けっこう、忘れがちじゃないかなって思いまして。
もし、ここまで記事を読んでくれたなら、理由を言語化して欲しいなって思います。
もちろん、「楽しいから!」「面白いから!」でもいいですが、「どうして書くことが楽しいと思うのか?」「どうして書くことが面白いと思うのか?」を考えてみるって感じです。
そこに理由がしっかりあれば、書き続ける理由になりますし、お休みする理由にもなります。
そして、書けない理由としっかり向き合うこと。
わたしはよくわからないまま、3年近く、書けない時間をすごしていました。
ガンガン書いていれば、そのうち書けるようになるだろう。なんて思ってたんです。
結果は、遠回りでした!
しっかり、原因や理由を見つめるべきだった……!
わたしは書籍化する前から『ベランダの秘密基地』はよく書けた小説だ!と自負していました。
だからこそ、「それに似た小説を書かなきゃいけない」とか、「ベランダみたいに、もっといい作品を書かなきゃいけない」とか、変なプライドと理想が入り混じっていたんですね。
しっかり向き合っていれば、もう少し早くにスランプから抜け出せた気がしますし、根本的に『どうして小説を書くのか』をしっかり掘り下げ、見つめ直すべきでした。
今、わたしには小説で伝えたいことがあります。
それは作品を通して、じんわりと届けたいと思っています。
なので、小説が面白く書ける勉強を続けながら、わたしが伝えたいことを練り込んでいこうと思います。
それでも筆を折りたくなるときもあると思うので、その時は少し休もうかなって思います。
無理は厳禁です!
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