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【小説の勉強法】マンガが小説の教科書に【使い方の3つのポイント】

こんにちは、色吹です。
猫が大好きな児童書作家です。

この記事では、マンガを小説を書く教科書にをテーマに書きました。
小説も好きだけど、漫画もたくさん読んでるよ!って方に超オススメなので、ぜひ、ご覧ください。

ポイントは、
・好きなマンガを見つける
・1巻を分解する
・真似する

では、詳しく解説していきます。

わたしは2017年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながら小説を書き始めました。
『小説家になろう』で投稿を始め、結果、3年後の、2020年、書籍化しています。

ベランダの秘密基地 〜しゃべる猫と、家族のカタチ〜 [ 木村 色吹 ]

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目次

好きなマンガの見つけ方

とにかく、読んでみる。
しかないんですけど、大体はみなさん、もうお手元にあるんじゃないでしょうか?

もし、どれもこれも好きすぎて選べない!!!
というのなら、30回読んでも平気なマンガを選んでください
それだけ読んでも、飽きない、嫌いにならないマンガをオススメ!

マンガ、最近読んでないな……

という方は、ぜひ、ネットで立ち読み、オススメします。
スマホで、無料で、立ち読みができるので、わたしは書店に行けないとき、よく使っています。

有名どころといったら、この3つとか? 参考までに。

他にもあると思うので、お気に入りのサイトで探してみていただければ!
わたしは、ですが、サイトで探したあと、本屋さんに行くこともけっこうあります。
直接、買って、ずっしり持ち帰りたい。ってときありませんか?
新発見もありますよね!
わたしは『表紙』でマンガを買うことがありますよ。帰ってから読む、ドキドキ感がたまらないのです……!

北北西に曇と往け 1巻【電子書籍】[ 入江 亜季 ]

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『北北西に雲と往け』著者:入江亜季
この本は、表紙が気に入って買って、読んで、めっちゃ正解でした!
タイトルだけでは全くわからないと思うのですが、現代ファンタジー(わたしがそう思ってるだけなんで、ちょっとニュアンス違ったりしたらごめんなさい)。
小説でこの作品を描こうとすると、なんかチープになる気がするのですが、マンガだからこそ、空気感や雰囲気が感じられて、ちょっとミステリアス。ぜひ、読んで欲しい!!!!


もうひとつ、おすすめを。
漫画のまとめ買いができるサイトです⏬
漫画全巻ドットコム
Amazonペイが使えるのも魅力だし、登録もTwitterとの連携で済むのも楽チン。
スマホで全て完結できるので、まとめ買いのときに、わたしは使っています。
アマゾンでももちろんいいんですけど、結構まとめ買いするの、面倒だったので。いろんなサイトが混じるし……
なので、こちら、使っております。

では、手元に好きなマンガを用意しましたか??
今回は、アニメ化される『SPY×FAMILY /遠藤 達哉著』の【1巻】を使っていきたいと思います。

1巻を分解する


マンガの1巻って、小説の冒頭だと、わたしは思っています。
小説の冒頭は大事なのは、みなさん、よく知っていると思います。
だって、冒頭でつまづいたら、誰も読んでくれませんもんね………
最後まで読んでもらうためには、一番最初に踏み込んだときに、「わかりやすく」、「面白そう」、「楽しそう」がある、などなど。

だからこそ、マンガの1巻もめっちゃ大事だとわたしは思っていて。
『このマンガの主役はこんなキャラで、こんな困難があるんだよ』
というのを読者に伝える大事な巻、だと思っています。
この1巻をしっかり読み込むことで、主人公が抱く葛藤や、主人公の目標キャラクターの登場のさせ方などなど、見えてくることが多いんです。

特に、『一番最初のコマ』は、基本世界観がわかるものが多いですよね。
SPY×FAMILYは最初、フルカラーの絵が3Pあります。
これが、このマンガの主題になるんだなーっていうのが、ふわっとわかると思います。

見開きページが、もうわかやすい!
仮初の家族で、仮初の平穏を取り繕っていく。というのが表現されていませんか?

2人(主人公とヒロイン)の素性が、テーブルの下に転がるもので表現されていたりと、素敵!!!
さらに、このマンガは、「スパイアクション」がメインのマンガではない。というのもわかると思います。

小説も冒頭で、この小説がどんな世界観で、誰が主人公で進んでいくのかをしっかり描くことが求められます。
『マンガだからわかりやすくできるんだ』という方もいるかもしれませんが、小説だって文字で書く絵画です。
できないことはない! と思って、わたしはいつも書いていますよ。
めっちゃ難しいですけどね!!!!
じゃあ、マンガから、どうやって生かしていくの?

マンガだと、世界観をどう表現している?

お手元の1コマ目、次に見開きとかでしょうか。きっとそのマンガの世界観を表すものだと思います。
さらに、世界観の小物が、あちこちに散りばめられていると思います。

SPY×FAMILYだと、小さなコマに東国と西国という表現があり、国名もヨーロッパ風
街の中も都会でしょうけど、現代のようなビルはなく、外国の建築なのがわかります。
さらにスパイを送る会議をしている場面も、水を飲むグラスがワイングラスのようなものだったり、壁の模様や、調度品が外国

この小さな積み重ねから、この主人公の世界はこの世界ではないこと。別な世界の、ヨーロッパのような場所なんだ。というのが、しっかりと説明されていきます。

こういう、アイテムの小さな積み重ね、言葉での説明より、説得力があるとわたしは思っています。
過去のわたしは、この『情報の積み重ね』ができず、小説が垢抜けなくて大変でした。

例えば、
・冒頭でじっくりと世界観を語る。
・主人公の容姿を事細かく書く。
・説明だけで2000文字。

わー!!!
もう、3つあげただけでもわかると思います。
読みたくない小説冒頭第1位!!!

世界観を伝えてからじゃないと、話が進められない!ってこともあるかもしれませんが、自分が読者として考えたとき、どうですか?
そんなに世界観、しっかり読みたいですか?(直球)
もちろん、説明をしなければ読めない小説もあると思います。
でも、どんなキャラが何をするのか、楽しみだったりしませんか?

読者が思っている楽しみを、ポイントポイントを押さえて展開していくのが、小説でやっていくといいところですよね。

マンガだと、キャラクターをどう表現している?

では、お手元のマンガをもう一度、読んでみてください。
どうですか?
キャラクターだけを説明していますか?
なにか、行動をしながら、説明されていませんか?

1巻は、基本的に、作品の土台を見せる巻だと、わたしは思っています。
それでもストーリーがないと面白くない!

じゃあ、キャラクターがどう動けば、世界が見えるのか?
キャラクターがより理解されるのか?(主人公の真の目的)
サブキャラクターがどういうタイミングで出てきているか?

的を絞って、お手元のマンガを読み直してみてください。

・どうして、キャラクターがそのとき、そのセリフを言ったのか?
・ヒロイン(またはヒーロー)が出てくるタイミングが、どうしてこのタイミングなのか?

全て、理由があったと思います
そして、物語のなかで『必要だから』出てきたことがわかると思います。

この、必要だから、が難しいのですが、作者にとって必要だから、ではないんです。
キャラクターが困難を乗り越えるために必要だから、なんです。
あくまで、キャラクターが主体です。
書き手の都合でキャラを出してもいいですが、読者さんには、たぶん、都合のいいキャラに読み取られてしまうと思いますので、ご注意を。

的を絞ってみていくと、全てポイント、ポイントを絞って、情報を見せ、展開していると思いませんか??

マンガの真似をして、書いていく

そのまま!
マンガの真似をして、書く!

小説を書くときに、映像が見えるかただと、これはやりやすいかも!
映像の全てを書くのではなく、一番印象深い場面を書く、という感じ。わたしはですけど。

これがわかりやすいのが、マンガのアクションシーン!
動作のポイントを切り取って、描かれていると思います。

敵が鉄パイプを振る⇨主人公屈む⇨主人公アッパーをする

この間の動作の絵がなくても、マンガを読んでいる人は、こんな動きをしたんだろうなーというのを脳内補完して、読み進めていると思います。

小説も、同じ!
切り取るべきポイントは、『意味のある場面』であること。

男がコーヒーを飲んで、テーブルにコーヒーを置いた。
として、この行動に意味がないと、書く必要はない。ってことです。

結構、書いてしまったりしませんか?
飲んでるんだから、置くだろう。って感じで。
別に、飲んだから、置いただけ。を表現しただけなんですけど、それって、物語での意味はありますか?

マンガを注意深く、見てみてください。
無駄な絵は描かれていないと思います。(だって、描くの大変だもん!)
なので、コーヒーを置いた絵があれば、それに意味があるはずです。
主人公の性格や、何かのイベントの示唆だったりするはず。

小説だと、けっこうやっちゃいがち!
わたしも気づくとやってしまうので、いつも気にしているポイントです。

ぜひ、マンガをみて、『書き出す行動のポイント』を探してみてください。
・食事の風景も、どう切り取られていると美味しそうに見えるのか?
・なにが、不穏な雰囲気にさせているのか?
・動きのあるシーンは、何を見せれば、そうしていると思ってもらえるのか?

マンガを楽しんで読むのも大事なんですが、すこし読み方を変えるだけで、場面の切り取り方が学べるのはもちろん、小説に生かせる学習本に変わります。
楽しく読んで、描くポイントを学んで、小説に取り入れていきませんか?

茶色長毛の二女ちゃんが打ち込んでくれました。大事なことだと思うので、載せておきます。
『54444444444rrrrr5555555550ーーーーーーーーーーー4』だそうです。

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この記事を書いた人

作家名:木村 色吹(きむら いぶき)2017年から小説家になろうと決意し、WEB小説を書き始める。2020年、10万文字作品3作品目で、書籍化。タイトル『ベランダの秘密基地〜しゃべる猫と、家族のカタチ〜』児童書として、KADOKAWAさまより出版

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