【超初心者】ファンタジーを書く早すぎる『３つの理由』と『１つの解決策』【web小説】

こんにちは、色吹です。
猫が大好きな児童書作家です。実は、日本推理作家協会に所属していたりします

ファンタジー書いてみたいですよね？
この記事ですが、決して、初心者がファンタジーを書いてはいけない。ということではありません。
たくさんの準備をしなくても、ファンタジーを書く方法があるよ！　というのを記事にしてみました。

わたしは２０１７年に、本気で小説家になろうと思い、ド素人ながら小説を書き始めました。
『小説家になろう』で書き始め、３年かかりましたが、２０２０年、児童書で書籍化しています。

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ライトノベル作家の登竜門『ファンタジージャンル』

ランキング上位になると書籍化されることが多いジャンルの一つですよね。
ここを目標にする方も多いのでは？
だってファンタジージャンルは、やっぱり読者層が厚い！！！
厚い＝読まれる確率が高い！！！
web小説を始めた方も、

「ファンタジーのライトノベルを読んで、楽しそうだから、書いてみよう♡」
と思った方もいるのでは？
こういうきっかけ、わたし、好きです♡

それなのに、なぜ、初心者のあなたにファンタジージャンルをオススメしないのか。
それは、始めたばかりのわたしが失敗したからです。
そして、始めたばかりの人たちが失敗しているのを見ちゃっているからです。

理由が３つ、あります。
要約すると、『ラストまで、書けない』ってこと。

初めての作品でファンタジーをオススメしない『３つの理由』

・文字数が膨らんでラストまで書けない
・設定が増えすぎて収拾がつかず、ラストまで書けない
・モチベーションが続かず、ラストまで書けない

と思っていた頃が、わたしにもありました。

はっきりいいます。
無理でした！！！（わたしは）

書き慣れていないと、そこまで書ききることは、本当に難しいのです。
確かにできている方がいるのも事実です。ですが、書き始めたときにわかると思います。
継続することの難しさや、次話へ引きこむこつなど、いろんなことが出てきます。。。。。

もちろん、よく読まれる上位作品の作者様はできていますよね？
でも、それって、誰でもできることではないんですよ………

ファンタジーは文字数が膨らみがち

ファンタジーの世界観を説明するために、文字数がかさばります。

ここで注意して欲しいのが、説明、のところです。
しっかり説明するのも大事ですが、小説では１〜１０まで説明しなくてもだいじょうぶ！。
例えば赤髪のキャラがいたとして、目の色から、小道具、爪の色まで登場シーンで一気に書く必要はないのですが………

わたし、やってました………

結果、読者が離れていく……という流れです。

設定が増えすぎて、途中からワケワカメ

キャラクターの『実はこう言う過去があって』というのは、いいことです。
過去のわたしは、その過去もしっかり描こうと必死でした。
ただ、それをしていくと、

ファンタジーを書ききるためには、実は、たくさん決めなければならないことがあったりするんです。
壮大な話を描きたい！　その気持ちはとてもよくわかります。

じゃあ、１つ、質問させてください。
完成作品は、いくつ、ありますか？
出だしばかりを書いても、小説は成長しませんし、読まれないのです。

これは自論ですが、完結して読まれて、初めて『小説が完成する』と、わたしは思っています。
だからこそ、初心者の方こそ、しっかりと『完成』してほしい思いが強いのです。

モチベーションが続かず、ラストまで書き続けられない

あなたが小説を書き始めたタイミングって、いつでしたか？
ちょっと、時間ができたタイミング、じゃなかったですかね？
実は時間があるタイミングって、そんなに長くないんですよ………

「高校入学して始めたけれど、学校が忙しくて……」
「大学中に書き始めたけれど、就活が始まって……」
「社会人になって、気分転換に更新してたけど、仕事が忙しくなってきて………」

よくあることです！
そして、筆が止まります。
更新も止まります。
エタリます。

（モチベーションを保てるサイト選びの記事もございます。）

https://papandamojimoji.com/novel-how-to-start/

コンスタントに時間を作って書ける人は、本当にひと握り。
意識しないと時間は生み出せないのです。

簡単な解決策、用意しました。

初心者で書くなら、短編にしてみよう

テンプレとは？

・異世界転生　トラックにはねられて異世界生活がスタート。
・異世界転移　勇者召喚に現代から召喚されて、異世界で冒険が始まる。
・悪役令嬢　　処刑される寸前に子供の頃にもどり、生活をリスタートする。
・追放系　　　いきなりギルドメンバーから追放を言い渡され、特異のスキルで復讐していく。

などなど、この設定といえば、コレ！　というものが少なからずライトノベルにはあります。
なぜテンプレを使うかというと、話がブレないからです。

料理に例えると、テンプレは、『麻婆豆腐の素』のイメージです。
麻婆豆腐の素（＝異世界転生のテンプレ）として、他に必要な材料を考えていくと……

ぐらいでしょうか。
じゃあ、『麻婆豆腐の素』を使って、アレンジをしてみましょう！

・豆腐は、「木綿」か「絹豆腐」、どっちにする？
・男主人公？
・女主人公？

・ひき肉は、「合い挽き」か「鶏肉」、どっちにする？
・ラスボスが魔王
・ラスボスが国王の王女

・長ネギは最初に入れる？　　それとも炒める？　あとに入れる？
・最初からヒロインとの冒険譚？
・ヒロインに出会って、なし崩しにパーティに？
・魔王を倒して最後に出てくる憧れのお姫様？

・炒め油は、サラダ油？　ごま油？　ラード？
・敵を倒す物語？
・純恋愛する物語？
・異世界ラブコメ？

他の例えもできるかもしれませんが、ざっくりと。
テンプレという土台があることで、世界設定がしやすいと思いませんか？

材料の内容を変えるだけで、あなただけのオリジナルの異世界転移
確かに、誰かに似ている作品かもしれません。
でも、あなたがつけた名前のキャラクターで描かれた物語は、間違いなく、あなただけの物語です！

テンプレは、初心者にとって、大事な『素』です。
１から作る楽しさもありますが、これを使って書くと、だいたいまとまった『味』になりやすい！
さらに、読んでもらいやすいし、小説を書くことの基礎が身につきやすいと、わたしは思っています。。

土台ができたらあとは書くだけ！
目標文字数を１万文字として、書ききる！
これだけです。

１万文字の作品だと、主人公が体験する時間は、場面の合計時間で１２時間くらい〜ざっと１週間程度でしょうか。

わたしは、目標文字数に合わせて、主人公がすごす時間を決めています。
これに当てはまらないこともありますが、主人公の行動の目安になります。

例えばストーリーの山場を考えたとき、
「５０００文字までに魔王の城に到着していないと、残りの四天王と戦えないな……」
という逆算ができたりします。

闇雲に書くのではなく、行動ごとに予定文字数を組むことで、計画的に書けます！
ストーリーに山や谷をつけやすいのも、素敵なポイント！

ファンタジーを書くなら、短編からはじめてみる！

はじめから１０万文字を書ける人は、なかなかいません。
わたしも書くことができず、１話連作にしていた経緯があります。

１０万文字書くためには、次の話を楽しみしてもらうためのざまざまな用意が必要です。
用意できているのなら問題ありません！
でももし、行き当たりばったりで書いているのなら、ちょっとストップ！
結局、エタります。

エタることのなにがいけないのか？
完結ができないことです。
完結ができないということは、作品ができあがらない、ということです。

書き上げられないことの何が問題なのか？
いろいろあったりするんですが、結局は、読まれない。
ということが、一番大きい理由です。

素晴らしい作品を書いて連載を始めても、
『この作者は途中で更新を止めてしまう作者なんだ』
という、イメージを持たれることもあるからです。

せっかく素敵な小説を書いているのですから、ぜひ、『完成』してほしい！　と、わたしはいつも思っています。